PROJECT STORY 02
ニュークックチルシステム導入で、
働きやすい環境を実現
受託先の大規模病院で「ニュークックチルシステム」の導入を進めてきました。計画生産によって、早朝や夜遅くまでの勤務が不要になり、働きやすい環境づくりにつながっています。事業所ではどんな工夫をしているのか、3人に話を聞きました。
PROFILE
管理栄養士
齋藤 真憂
課長
初野 剛志
管理栄養士
羽田 彩乃
SESSION 01
大規模病院での「ニュークックチル」の取り組みとはどのようなものですか。
初野:ニュークックチルシステム(以下NCCS)は、計画生産の手法の一つです。加熱調理したものを急速冷却し、90分以内に中心温度を3℃以下まで下げ、チルド保存専用冷蔵庫にて3℃以下で保管します。その後、前日に食器に盛り付けを行い再度チルド保存し、当日再加熱カートで提供直前に温めてお届けします。NCCSにより加熱後最長4日間(96時間)の保存が可能となりました。
当日調理を行いそのまま提供する「クックサーブ方式」の場合、病院では朝5時からの勤務が必要になり、夜は20時半過ぎまでかかります。事業所で働く従業員への負担が大きく、近年の雇用状況から人財確保の観点でも厳しくなってきています。
ですが、NCCSであれば当日の作業負担が軽減され、人員配置の厚い日中の時間帯に作業を集中させることができるため、限られた人員でも対応することができます。
羽田:私と齋藤さんは事業所で盛り付けを担当し、毎日200~300食を提供しています。提供食数の急な増減に対応することもあり、患者様一人一人異なる指示の食事をミス無くお届けできるかは常に時間との勝負!そんな中でも、朝早くや夜遅くまで働くことなく自分の時間を作れているのは、NCCSだからこそです。
齋藤:NCCSには、調理の専門的なノウハウが必要です。再加熱後に、出来たてと同じようにおいしく、柔らかさやトロみなどが最適な状態になるように逆算して作らなければいけません。私たちは、メフォスの技術力が詰まった食事を最終的にお届けする、とても大事な役割を担っているんだなと感じています。
SESSION 02
システム導入で苦労したこと、事業所で工夫したこととは?
初野:配属の大規模病院は、メフォスが前任業者から業務を引き継ぐ形でスタートさせました。
前任業者とは衛生ルールが異なることから厨房使用方法・保存期間も異なるため、お客様と患者様により良い給食を提供できるよう、オペレーションについて細かくすり合わせをしていきました。例えば、異物混入を避けるために厨房に持ち込んではいけない物の基準をメフォスではより厳しく設けていたり、調理面ではノロウイルス感染対策等の観点から加熱食品の中心温度を通常より10℃高い85℃以上1分以上に設定していたりします。75℃で加熱するよりも料理が少し固くなってしまうこともありますが、安全・安心を最優先にしたい。そんな想いを伝え、納得いただくためのコミュニケーションを重ねてきました。
齋藤:NCCSでは、出来たてのサクサク食感などを提供することに限界があり、揚げ物などはあまりメニューに入っていません。ただ、不定期でクックサーブの特別食を提供する機会があり、「カツカレー」を作ったことがありました。病院の管理栄養士の方から、患者さんのニーズを聞いた上で、「揚げたてのカツを、NCCSでできたカレーの上にのせてお出ししては?」と提案し、実現しました。
羽田:私は病院勤務が初めてだったので、配属当初は分からないことだらけでした。メフォスが前任業者から引き継ぐにあたり、初野さんの働きかけにより、パート従業員の方の多くがメフォスでの引継ぎ雇用となりました。NCCSの提供にも慣れているスタッフが多く、教えていただきながらできたのは心強かったです。
SESSION 03
チーム内連携、事業所での協力体制はどうなっていますか。
初野:月に2度ほど事業所を訪れ、厨房で働くスタッフとコミュニケーションをとっています。今は現場の二人に任せていますが、オープン直後はNCCS導入に不慣れな社員も少なくなかった事と、前任業者からメフォスに移籍していただいた従業員がルール変更に戸惑うことも多かった事から、毎日現場に立っていましたね。
働きやすい環境づくりが、課長である私の仕事。一人ひとりが安全に仕事に集中できるよう、お客様とのコミュニケーションも丁寧に重ねてきました。
羽田:事業所ではベトナムからの技能実習生を受け入れ一緒に働いています。どんな仕事に対しても真面目に取り組んでくれていて助けられてばかりです。指導するために、日々の業務を細かく確認するようになり、私自身の学びにもつながっています。
齋藤:分からないところを積極的に質問してくれるなど、とても意欲的なんですよね。技能実習生とコミュニケーションをとり、教育の時間を作れるのも、NCCSで時間に余裕があるからだと思います。
SESSION 04
メフォスで働く魅力とは?学生へのメッセージと併せて聞かせてください。
初野:これまで病院や老人ホームなどの事業所で現場経験を積んできましたが、どの事業所でも、チームの絆があると感じてきました。一人ではできない仕事だからこそ、上司も先輩も、親身になって相談に乗って、一緒に問題を解決しようと動いてくれる。周りのために動けるメンバーが多いので、チームワークのよい環境で働きたい方には、とても居心地のよい職場だと思います。
羽田:私は管理栄養士の資格を活かして働きたくて、多くの給食受託会社の中からメフォスを選びました。福利厚生が手厚く長く働けそうだなと感じて入社を決めましたが、それに加え、上司も働きやすさをつねに考えてくれています。
齋藤:事業所も、意見を言いやすいアットホームさがありますよね。どうしたらもっと仕事がしやすくなるだろうかと、羽田さんとも日々話し合いながら進めています。相手のことを考え、感謝の気持ちを伝えられる方と、一緒に働きたいと思っています。
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