器材の準備からメニュー作成までを全面的にサポート

保育所が不足している今日において、新規参入を阻む課題の一つとなっているのが「給食室」の設置義務です。メフォスでは2010年、山形市内にオープンした認可保育所「嶋ほいくえん」様の給食室運営を、開園時の器材準備からお手伝いさせていただきました。天然素材にこだわる、郷土料理を取り入れるといったご要望にも柔軟にお応えしています。

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保育園の開園にあたって「給食室の運営」が課題に

学校法人金井学園は、山形県山形市で金井幼稚園を運営するなど、48年にわたって幼児教育に携わっていらっしゃいます。2008年には共働き家庭の増加を受けて、社会福祉法人金井嶋育成会を設立し、2010年には認可保育所「嶋ほいくえん」をオープンしました。

しかし、保育園の開園にあたっては「給食室の運営」が課題となりました。理事長の山下宏先生は、次のように振り返ります。
「幼稚園でも給食を出しているのですが、そちらは仕出し弁当なんです。ですから、毎日園で調理して提供する給食については、私たちはまったくの素人でした。当初は自前での運営も考えましたが、衛生管理や経営の面からも“給食のプロ”にお願いしたほうが安心だと考え、給食サービス会社へ委託することを決めたのです」

早速、給食サービス会社の選定にあたった職員の方々は、複数社を検討。メフォスを知ったのは、同じ山形県の幼稚園からの紹介でした。
「その幼稚園は、園内調理の給食を実践していて評判が高かったんです。実際にその幼稚園の給食を試食させてもらったのですが、味もボリューム感もとても良かったです。また、メフォスさんは厨房設計から什器備品や食器などの器材のリストアップや購入までサポートしていただけるということでした。ここまでしてくださる会社はなかったので、メフォスさんへの依頼を決めました。当時は開園準備だけで手いっぱいだったので、本当に助かったのを覚えています」(山下理事長)

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柔軟な対応がこどもたちの笑顔を生む

嶋ほいくえんでは、季節感や行事などを取り入れたバラエティー豊かなメニューを提供しています。特に大切にしているのが和食です。味噌汁や煮物に使うだしは、天然にこだわっています。

「給食の時間には、その日に使った食材を『今日の食材』としてこどもたちに見せています。だしに使った大きな煮干しを見た時には、『今日のおかずに魚はないのに何で?』とみんなびっくりしていました。とてもいい勉強になっていると思います」と語るのは、給食担当の保育士・林いづみ先生です。こうした取り組みは、園の給食担当者とメフォス従業員の「給食担当者会」で決められます。

「たとえば、アレルギー除去食は間違いを防ぐために食器の色を変えているのですが、たまにはみんなと同じ色の食器で同じものを食べさせてあげたいと、クラス全員分の食事をアレルゲンとなる小麦粉に代えて米粉だけで調理する日を設けてもらっています。そんな風にメフォスさんはこちらの要望に柔軟に応えてくれます。おかげで業務委託している給食サービス会社さんですが“自前の給食室”と変わらないと感じています。こどもたちも“給食先生”と慕っていますよ」(林先生)

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郷土料理やイベント食を通じて「食の大切さ」を発信

最近では、地元の食材を使った郷土料理にも注力。里芋の高級品種・悪戸芋や山形牛などを使った「芋煮」、端午の節句にこどもたちの成長を願い作って食べる山形の伝統食「ささ巻き」など、給食を通じて山形の豊かな食文化をこどもたちに伝えています。

「特に印象深かったのが、給食参観の時に保護者の方々にも召し上がっていただいた寒ダラ汁です。メフォスさんが『寒ダラ解体ショー』を見せてくれて、園児たちはもちろん、保護者の皆さんも大喜びでした。こうした行事を通じて、こどもたちだけでなく保護者の方にも食に興味を持っていただきたいと思っています。これからもメフォスさんと協力しながら、食の大切さを発信していきたいです」(林先生)