PROJECT STORY 02
50年以上続くお客様との信頼関係。
「食を届ける」使命感によって支えられてきた
50年以上にわたり継続して社員食堂の委託を受けている産業クライアントにおいて、どのようにお客様と信頼関係を構築し、サービスに取り組んできたのでしょうか。プロジェクトに携わる3人に話を聞きました。
PROFILE
栄養士
小板橋 恵利子
課長
五十嵐 美由紀
部長
永藤 恵輔
SESSION 01
クライアントと長年良好な関係を築くための運営管理の仕事とは?
メンバーそれぞれ、どのように動いているのでしょうか。
永藤:50年以上にわたり、医薬品製造工場での社員食堂を運営してきました。当初150食だった昼食は、現在では600食となり、メフォスメンバー11人が毎日の食事を提供しています。
その中で、これまでに築き上げた信頼関係を、より円滑になるようにサポートするのが私の役割です。
五十嵐:私は、事業所の人員配置や採用など、安定稼働のための管理業務を担っています。もともと私が栄養士として所属していた事業所で、社員食堂を管轄する総務担当者の方とは日々コミュニケーションをとっていました。後任を小板橋さんに引き継いだ今も、お客様とメフォス側とで、お互いにやりたいこと、できることを議論し合う関係性が続いています。
小板橋:総務担当の方は、ほかに複数の業務を抱えながら、中でも社員食堂の運営にとても力を入れています。社員にとって働きやすい環境づくりのために、おいしい食事は欠かせない。そんな想いから、社内行事や季節に応じたイベント食の企画にも積極的です。様々なご要望に応えるために、できることとできないこともきちんと見極め、社員の皆さんに喜んでいただけるようなメニューを考案し、食事を提供することが、私の主な役割です。
SESSION 02
50年以上、継続して信頼関係を築けている秘訣とは?
どのような点を評価されているのでしょうか。
永藤:事業所をよく知る五十嵐さんと小板橋さんの二人が、お客様と細かなコミュニケーションを重ねていることに尽きると思っています。二人は、食事内容がマンネリ化しないように、常に工夫もしてくれます。4月には新入社員向けのお祝いメニューを企画するなど、お客様の要望に柔軟に応える姿勢も信頼につながっているのだと思います。
五十嵐:50年も続いていると、先方の担当者が変わり、食堂への考え方も変わっていくことがあります。その中で、メフォスが一貫して大事にしてきたのは「食べる社員の方の喜び」です。私たちが思う“いい食堂”や“いい食事”が、社員の方にとってもそうだとは限りません。週1の定期的なミーティングでお互いの考えをすり合わせながら、お客様からも納得いただける食堂のあり方を明確にしていく姿勢が、一つの秘訣かもしれません。
小板橋:お客様の立場に立って、寄り添う姿勢は大切にしています。五十嵐さんには栄養士の観点から献立について意見をもらったり、仕事の悩みを打ち明けたりと、毎日のようにコミュニケーションをとっています。状況をタイムリーに共有できているので、何か起こったときの対応も早い。二人で考え、意見をまとめたことに対して、永藤さんは基本的に背中を押してくれます。事業所主導で考え動いていけるチーム体制の良さも、評価されている「毎日の安定した食事の提供」につながっていると思っています。
SESSION 03
今の案件に携わる醍醐味、やってきてよかったと思う瞬間とは?
小板橋:毎日600食の食事を提供するというのは、決して簡単なことではありません。大小様々なトラブルがどこで起こるか分からない。「今日も無事に食事を提供できた」という安堵感は、仕事の原点であり、醍醐味でもあります。
五十嵐:食の提供がいかに貴重で大事なものか。改めて感じたのは、2021年2月に福島で震度5強の地震を観測したときでした。厨房も大きなダメージを受け、電気もガスも使えなくなり食材はすべて使えなくなってしまった。みんなで事業所に集まり、何とか食事を作れないかと考え、初めに修理完了したガス台を使って「これで味噌汁なら作れる!」と、3週間、味噌汁だけでもと提供しつづけました。
とにかくできることを…と必死だったのですが、そのあとに、社員約540人、一人ひとりからメッセージカードをいただいたんです。カードを一冊の本にまとめて贈ってくださった。お客様からこんな感謝の気持ちをいただけるなんて思ってもいませんでした。
永藤:東日本大震災のときも、「食堂だけは止められない」と、どの施設よりも先に厨房の復旧を急いで、おにぎりを作ったことがありました。震災とは切っても切り離せない土地柄。食事を届けることへの使命感をことさら強く持っていると思います。
SESSION 04
今後もお客様に提供したい価値、挑戦したいこととは?
五十嵐:お客様との関係をこの先、60年、70年とずっと続けていけたらなと思います。担当者の方は、まるで同じ会社のメンバーのようにメフォスの事務所を訪れ、社員食堂での従業員の様子や食事内容への感想などを話してくださいます。お互いの担当者が変わっても、言いたいことを言い合える関係性を継続させていきたいです。
小板橋:栄養士として、食事を毎日、何事もなく出すこと。当たり前のことなのですが、その当たり前を続けていくことに、丁寧に取り組んでいきたいですね。
永藤:「安心の食事をお届けする」ことは、同じ毎日の繰り返しではありません。メニューが変わり、食材が変わり、お客様のご要望も変わってくる。変化が多いからこそ学びがあり、よりよい食事を作りたいという意欲につながります。お客様からの期待に、一つひとつ応えられるメフォスでありたいと思っています。
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