食育イベントや郷土料理を通して子どもたちの豊かな感性を養う


幼保連携型認定こども園「ミドリ富陽こども園」様は、食育をとても大事にしていらっしゃいます。メフォスのスタッフも園側のご要望に応えようと、おやつを手づくりしたり、パンを焼いたり、全力で頑張っています。そんなスタッフのことを塚野浩平園長は「給食先生」と呼んでくださっています。
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こども園でブリの解体ショー!?1月16日、お昼前の時間に社会福祉法人ミドリ保育園 幼保連携型認定こども園「ミドリ富陽こども園」では、園児たちの歓声が飛び交う中「ブリの解体ショー」が行われました。イベントを盛り上げようと、メフォスのスタッフが自ら看板も製作し、他のメフォスが受託している施設でも行われる一大イベントです。
「命をいただくことの大切さを子どもたちに知ってもらうため、食育の一環としてメフォスさんに実施をお願いしました。普段自分たちの給食をつくっている方が実際に魚をさばく姿に、子どもたちは興味津々でした。給食のブリも大喜びで食べていましたよ。当園の食育へのこだわりを快く引き受けていただいているので、とても有難く思っています」(塚野園長)

この園の経営主体である社会福祉法人ミドリ保育園は現在、石川県内3か所で幼保連携型こども園を運営されています。ミドリ富陽こども園は2024年4月の開園で、3園の中で一番新しい施設です。メフォスは先に開園した2園でも給食を提供しており、ミドリ富陽こども園でも開園時から給食を提供しています。
「以前は私たちの法人が直接人を雇用し、自前で給食をつくっていました。しかし、時代とともに保育の考え方や手法が変わっていく中で、給食室の体制も変革をと、複数の給食事業者に集まってプレゼンしていただいたり、他の園の実情なども見せていただいたりした結果、メフォスさんにお願いすることにしました。先行していた2園での様子は私も見ていたので、新しい園を開くときもメフォスさんにお願いすることに迷いはありませんでした」
自前で給食をつくっていたときは、味が安定しなかったそうです。その点、メフォスは味が安定しており、「特に味噌汁は格段に美味しくなった」と塚野園長はおっしゃいます。
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「郷土料理だけでなくまさかパンまで」と園長もびっくり塚野園長は給食を通して、「地元や日本の郷土料理の味を園児に知ってもらいたい」と考えています。その考えはメフォスも同じです。地元石川県の郷土料理である「めった汁」(具だくさんでサツマイモが入った豚汁)や、新潟県のたれカツ丼と「きりざい」(野菜を混ぜ合わせた魚沼地方に伝わる郷土料理)などを提供し、園児だけでなく職員の方々からも大好評でした。
お昼ご飯に手づくりのパンをお出しすることもあります。これも園児には大人気だとか。
「朝から生地を練って、発酵させて…。とても手間がかかるので、最初は買ってきたほうが楽なのに、と思ってしまいました。園としてはまさかパンまでつくってくれるとは、と驚きました」
「アレルギー対応でも、こちらの要望に柔軟に対応してくださっています。幼児の場合、つい隣の子の食事に手を出すというようなこともあり得ますが、そのとき、隣の子の食事にアレルギーの原因物質が入っていたら、子どもたちの命にかかわることになりかねません。そうしたことを防ぐために、当園では、アレルギーの原因物質が入っていないか調味料まで細心の注意を払ってもらい、全ての園児にアレルゲンフリーの食事を提供してもらっています。手づくりパンももちろんアレルゲンフリーです」

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給食やおやつが保育関係者の中で話題に
おやつは週3回、メフォスのスタッフが手づくりしたものをお出ししています。自前で給食をやっていたときは、給食づくりに手間がかかるとおやつにまで手が回らなくなるときもあったため、市販のお菓子を使うことが多かったそうですが、今はそんなことはありません。
「子どもたちは手づくりのおやつをとても楽しみにしています。当園はインスタグラムを開設しておりまして、給食やおやつの情報をアップすることもありますが、保育関係者もご覧になっているようで、給食やおやつがすごいと業界でも話題になっているようです」
と、園長は少しうれしそうな表情でおっしゃいます。
その塚野園長が今、メフォスに要望されているのは、園オリジナルメニューの開発です。
「園を卒業した子どもが小学校や中学校に通うようになったとき、『ミドリで食べたあれ、美味しかったなー』と懐かしむような、思い出の味になるメニューができないかお願いしています」
その1つが、レモンいなり。金沢市ではめずらしいレモンの木を各園で植えているのでそれを活かそうという発想で試作したもので、レモン汁を加えたすし酢を使い、鶏そぼろも入れたいなり寿司です。
「3園全てメフォスさんにお願いしているので、子どもたちが喜んで食べて、ミドリらしい特徴のあるメニューができたらいいと思っています。メフォスの給食先生ならきっとやってくれるでしょう」
給食先生というのは、この園を担当しているメフォスの栄養士のことだそうです。
「食育を大事に考えている私たちにとって、メフォスの皆さんは一緒に保育するチームの一員、仲間です。だから保育士を先生と呼ぶのと同じように、給食先生と呼んでいます」
塚野園長からメフォスに送っていただいた、温かいエールでした。
